近5年で3番人気以内に支持され、4着以下に人気を裏切った馬は以下の5頭。
03年
マイジョーカー
04年
シルヴァーゼット
05年
ディープサマー
06年
イースター
ディープエアー
5年間で5頭しかいないということは、当然ながら他の10頭は3番人気以内の馬が上位を占めたということで、不利の少ない京都のマイル戦らしく、能力上位の馬が順当に走りやすいレース。
人気を裏切った5頭中3頭は前走朝日杯FSで、残りの2頭は条件戦勝ち上がり。
朝日杯FSからの3頭は朝日杯FSを差して6着で、条件戦からの2頭はそれぞれ阪神1400m、1600mを差しきり勝ちと、中山のGI好走後か阪神の条件戦を勝った後であり、急坂のあるコースを差して好走してきているという共通点が目につく。
各馬の前走のレースの上がりの平均は約35.9秒で、上がりのかかるレースを差して好走してきたような馬は合わないレースであると考えられる。
これは京都1600mという条件的にも納得できる答えだろう。
次に、4番人気以下から3着以内に好走した馬は以下の5頭。
03年
エイシンブーン
04年
ナムラシーザー
05年
マルカジーク
06年
ゴウゴウキリシマ
グロリアスウィーク
ローテ的な共通点は少ないが、朝日杯FSとラジオたんぱ杯(現:ラジオNIKKEI杯)の惨敗はあまり気にしなくてもいいということが理解できる。
朝日杯FSとラジオたんぱ杯惨敗の3頭について調べてみると、その3頭はともに500万下条件を京都で勝っており、その内の2頭は京都で2勝を挙げていた。
これは上記した人気を裏切った5頭と相反した性質で理論的に問題なく、王道路線惨敗後の京都向きの馬が京都替わりで巻き返すというのが一つのパターンなのだろう。
他の2頭はそれぞれ条件戦のダート1400m、阪神1400mを逃げきり勝ち後。
京都向きの瞬発力はまったく問われなさそうな条件を勝ってきた後だが、人気を裏切った5頭と違って2頭とも前に行く馬なので瞬発力はカバーできたということ。
京都とはいえ、年明けで芝の状態があまり良くないと考えられるため、ダートや急坂コースなどのタフな条件を勝ってきた先行馬には注意したい。